人のために行動する
高層ビルの外壁補修工事

嶋　千葉県八千代市で外壁工事、防水工事、塗装工事などを手がける株式会社昇陽さん。植竹社長が業界に飛び込んだきっかけを教えてください。

植竹　私が建設塗装会社に入ったのは20歳の時で、半年後には前社長に声をかけられ弊社に移りました。塗装以外にも仕事の幅が広がったことで大きなやりがいを感じあっという間に23年が経過しましたね。「いずれはお前にこの会社を任せる」と言ってくれていて、父のような存在でもあった前社長が2020年に病気で急逝し、弊社の経営を引き継ぎました。

嶋　植竹社長はさらに事業を拡大してきたようですね。

植竹　はい。戸建住宅や高層ビル・マンションなどの外壁補修工事を増やしていきました。ゴンドラに乗って施工する高所の工事は材料や工具を落とすわけにいきません。ですから安全面に気を付けるようスタッフにもしっかり伝えています。

嶋　大変な集中力が求められるお仕事ですよね。

植竹　ええ。学生時代はバスケットボールに熱中していました。毎日、朝4時に起床し学校の体育館を開けて練習するなど、当時から物事に打ち込む力は誰にも負けず、大会でも結果を出してきたんです。仕事をするようになってからも同様です。現場が好きで一心不乱に取り組む姿勢には絶対の自信を持っています。

嶋　その姿勢は素晴らしいです。若いスタッフさんには、どのような指導をしていらっしゃるのでしょう。

植竹　技術を教える前に人並みの人間になるよう教育しています。身だしなみ、道具の管理、そして何よりも危険がないかどうかを徹底的に確認する。自分の動きが周囲にどう影響するかを想像し、すべての行動で「人のために」を起点にするよう伝えています。何をするにも自分を後回しにして、誰かのために汗を流せばそれでいいというのが私の考えです。

嶋　そのような姿勢だからこそ、高層ビルのような難しい工事を成功させるのでしょうね。

植竹　ありがとうございます。弊社のスタッフや独立した職人は信頼できる腕利きばかり。夏は暑く冬は寒く朝も早く、高所のため危険も多い仕事で頑張るスタッフには十分な賞与で報いています。会社は1円でも黒字になればいいんです。そうしてスタッフ全員を一人前の職人に育て独立も応援する。それが私の役目です！

嶋　懸命に仕事をすればお金は後からついてくることを私も芸能界で実感してきました。若者たちの未来のためにも植竹社長のさらなるご活躍を期待しています！

「仕事を楽しむ」とは‥

私は仕事をしている感覚はありません。ただ、おもしろく、楽しくゲームをしているような感覚です。（植竹伸治）